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「接続詞を削れ」という指導がはらむ問題点

ダラダラとせず引き締まった文章に仕上げたいときには「形容詞を削れ」とよく指導されますが、それと同じくらい、「接続詞を削れ」という教えも目にします。本書でも「接続詞も削れ?」(pp. 87-88) というコラムでこれを取り上げています。そこでも紹介したように様々な文章読本でこれが説かれていますし、ネットで「接続詞」というキーワードで検索してみても、接続詞の濫用を咎めた記事を数多く見かけます。 …

「問題」と「結果」を明らかにしよう

卒業論文や修士論文の季節ですね。おおまかな全体像はそろそろ仕上がっている頃でしょうか。まだという人は、箇条書きでもよいので、論文全体の軸となる部分、すなわち骨格をまず作っておきましょう。 骨格ではその論文の主張、すなわち言いたいこと・伝えたいことを、余計な文言を省いて書き出していくことが大事です。骨格で言いたいことが不明確だと、それに基いて書いた論文も主張が不明確でダラダラと文字が並んだものになってしまいます。骨格がしっかりしていれば、文章がちょっとくらい下手でも読めるものになります。 …
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草稿は締切の一ヶ月前に書き上げよう

暑い日が続きますね。今日はそんな暑さを吹き飛ばすような、ちょっと怖い話をしましょう。 4ページ以上のまとまった文書をまだ書いたことのない人は、自分の文章力を過信しているため、その文書の締切直前になって「これ確認していただけますか」と草稿を上司に持っていったりします。その人の頭の中では、修正があったとしてもせいぜい次の図くらいだろうから、ササッと直して締切には余裕で間に合わせられると思っていたりします。 …