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辞書を有効活用しよう

よい文章を書く上で絶対に欠かすことのできない道具が、辞書です。 作家の井上ひさしは、辞書を持たずに文章を書くのは包丁を持たずに料理するようなもの、なんてことを言っています。同じく作家の大江健三郎は『広辞苑』を引き過ぎて、何度も壊しては新しいのを購入したという話が伝わっています。小説家の場合は意図的に耳慣れない言葉を使わねばならないことも手伝ってのことなのでしょうが、プロの作家にとっても辞書は毎日のように使う道具なのです。 …

推薦図書: 演習問題が充実しているもの

本書の一部トピックには演習問題がついています。下の問題は「3.12 修飾語と被修飾語の関係を改善する」のものです。試しに挑戦してみてください。 さて、残念ながら本書ではこうした演習問題は「一部の」トピックにしかついておりません。説明文と図解を充実させた結果、ページ数を抑えるためには演習問題を削らざるをえなかったというのがその理由です。 そのため、演習問題をたくさん解いて自分の理解を試しておきたい、トレーニングを積んでから実践に臨みたい、という方には本書はちょっと不向きです。また学生や部下を指導する立場の方にとっては、テストの参考となる演習問題があった方がいい、という要望もおありかと思います。 …

論文とレポートの違い

本書の担当編集の方から、このブログで「論文とレポートとの違い」について書きませんか、という提案をいただきました。言われてみれば本書では、副題に「論文・レポートを自力で書けるようになる方法」と掲げていますが、論文の書き方については「4-4 理工系論文の書き方」や「4-5 論文概要は『起承転解結』」といった TOPIC では説明しているものの、レポートの書き方についてはあまり説明していませんでした。 …