Header image

草稿は締切の一ヶ月前に書き上げよう

暑い日が続きますね。今日はそんな暑さを吹き飛ばすような、ちょっと怖い話をしましょう。

4ページ以上のまとまった文書をまだ書いたことのない人は、自分の文章力を過信しているため、その文書の締切直前になって「これ確認していただけますか」と草稿を上司に持っていったりします。その人の頭の中では、修正があったとしてもせいぜい次の図くらいだろうから、ササッと直して締切には余裕で間に合わせられると思っていたりします。

ところが、実際にはこのような添削結果が返ってくるものです。

ま、この程度の修正はごくごく普通と思っていただいてよいでしょう。(参考文献1,2

さらに困ったことに、このレベルで修正が必要な文章の添削には、かなりの時間がかかります。修正指示をどのように書けばよいのか、添削する側も頭を使わねばならないからです。いっそ自分で書き直した方がてっとり早いのですが、いつもいつもそうしていては教育にならないので、忙しいスケジュールの合間を縫うようにして、頭を絞って指示を書かねばなりません。(本書はそんな文章指導をする方の助けにもなるよう設計されています

また、当然ながらその添削結果をもとに修正した文章が一発で OK となるとは限りません。いや、むしろ何度も書き直さないとなかなか OK を貰えない、と思った方がよいでしょう。(参考文献3

これが、締切に十分な余裕をもって草稿を書き上げなければならない理由の一つです。

文章量や求められる文章の品質にもよりますが、締切の一ヶ月前には草稿を書き上げることを心がけましょう。

余談ですが、私の知っている先生で、学生の論文添削が驚異的に早い方がいらっしゃるのですが、その添削結果は往々にしてこういうものでした。

怖いですね。