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引用の仕方

4-6図解

学問や研究開発における私達の営みは、よく「巨人の肩の上に乗る人」という比喩で語られます。人は巨人に比べると遠くを見渡すことはできませんが、巨人の肩の上に乗れば巨人よりほんの少し遠くを視界に入れることができるようになります。それと同じように、先人の研究成果を利用することで私達はより先を見通すことができるようになります。

学問は、そうした営みの積み重ねです。自分の研究がどのような先人達の積み重ねの上に成り立っているのか、そのルーツを読み手にきちんと明らかにすることが、学問に関わる者が守るべきマナーです。

引用でまず大事なことは、次の三点です。

  • 引用元を明らかにすること
  • 引用した文献がどのような内容であり、それがこの研究とどう関係するのかを明示すること
  • どこまでが引用した文献で主張されていることで、どこからが自分の意見や成果なのか、その区分を明確にすること

引用をするときは、引用元の成果を正しく理解しているかどうかをよく自己点検し、またその上で書き手の理解を読み手と共有するために言葉で説明をすることが大事です。文献情報だけ示しておしまいにしてはいけません。

引用の書き表し方は、大きく分けると「直接引用」と「間接引用」があります。また、間接引用の仕方についても、本書では3種類に分けて解説してます。その概要は上図を参照してください。

文献情報をどう書くかについては、分野毎に慣習があったり、掲載誌によって指定があったりしますので、それらにのっとって書いてください。文献情報管理ツールを使うと、指定にあわせて文献情報を整形してくれます。代表的なツールを以下に挙げますので、参考にしてください。

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