理工系の文書では図表が多用されます。読みやすく伝わりやすい文書を作成するためには、文章と同じくらい、図表にも気を配る必要があります。
本書では、グラフ・図・表のそれぞれについて、守るべき鉄則を説明しています。ここではその一部を抜粋して紹介します。
グラフの鉄則
- 図番号・キャプション
- 図番号はかならずつける
- 適切な説明文(キャプション)をつける
- 図番号とキャプションは、掲載誌の指示に従って配置する
- 軸
- グラフの縦軸横軸がそれぞれなにを表しているかを示すラベルを付ける
- それぞれの軸に、値の単位を示す
- 凡例
- 複数のデータを並べて示す場合は凡例を掲載する
- 詳しい説明は凡例に書かずにキャプションで補う
- そのデータをどんな種類のグラフで表すかをよく検討せよ
図の鉄則
- 図番号・キャプション
- 図番号はかならずつける
- 適切な説明文(キャプション)をつける
- 図番号とキャプションは、掲載誌の指示に従って配置する
- 図本体
- 最終原稿にした時点での見栄えを確認する
- なにを見せたいのか、主題をはっきりさせる
- 図の加工は不正にならない範囲に抑えられているか
- 学会が発行しているガイドラインを参照せよ
表の鉄則
- 表番号・キャプション
- 表番号をかならずつける
- 適切な説明文(キャプション)をつける
- 表番号とキャプションは、掲載誌の指示に従って配置する
- 項目名(見出し)
- 項目名は必ず書く
- 単位を忘れずに記す
- 表本体
- 数値の桁を揃える
- 罫線はできる限り少なくする