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生成AIの活用

4-8図解

近年の「生成AI」、すなわち指示によって文章や図を生成させられる人工知能技術の発達は目覚ましく、文章執筆の様々な場面ですでに活用されています。一方で、その特徴をよく理解しておかないとうまく活用できないどころか、著しく間違った文章を書いてしまいかねません。

本書では、生成AIの活用法をいくつか紹介しています。ただし、生成AIに自分の考えていることを書かせようとするなら、まず自分の考えを正確に生成AIに伝える必要があり、そのためには、自分の考えを文章化する必要があります。結局のところ、自分の考えを過不足なく精密に文章化する作業を避けて通ることはできません。生成AIは確かに便利なツールではあるのですが、その点は肝に銘じておきましょう。

また、本書では現行の生成AIが犯しがちな誤りについての注意喚起をしています。例えば「富士山より低く、エベレストより高い山はあるか」という簡単な問題ですら、間違えることがあるのが生成AIです。生成AIを使って論説文を書くときによく遭遇する問題について、本書ではいくつか例を挙げて説明していますので、参考にしてください。

なお、業務や研究においての生成AIの使用については、その内容を生成AIに伝えてよいのかどうかという、また別の問題があります。外部サービスを利用するのであれば、重要な情報を外部に伝えることになりますので、機密情報の流出にもつながる問題をはらんでいます。生成AIの使用にあたっては所属機関や関係者に確認をしておきましょう。