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三部構成のパーツを組み合わせる

旧版2-3図解

2-2 基本は『導入・本論・展開』の三部構成」では、「導入・本論・展開」の三部に分けて書く、という手法を説明しました。では、それぞれの部については具体的にどのように構成すればよいでしょうか。

本書でお薦めしているのが、それぞれの部にもさらに三部構成を適用する、という構成法です。つまり、「導入」はさらに「導入の導入・導入の本論・導入の展開」に、「本論」も「本論の導入・本論の本論・本論の展開」に……と分割しましょう、ということです。

どうしてそうするのがよいのか、読み手の立場になって考えてみましょう。例えば全体で8ページ程度の文書だとすると、導入で1ページ、本論で6ページ、展開で1ページくらいの量が一つの目安になります。導入で1ページ分、というのは決して少ない文章量ではありません。十分大きな情報のまとまりです。

そうなると、そのまとまりを読み手に読んでもらうには、導入にもさらに導入があるほうがよいし、その後に続く「導入の本論」まで進んだ読み手には、「導入の展開」として「本論」へと続く道筋を示し、その後の展開を予告するのがよいのです。

本書ではさらに、文章の構成法を「トップダウン」と「ボトムアップ」の二種類にわけて、それぞれにおける三部構成の使い方について説明しています。