本トピックは、「4-1 とにかく書いてみる」の続きとして、とにかく書く上で役に立つ「箇条書き」の活用法を解説したものになります。
文章をいきなり書き出す前に、ざっと文章全体の構成を箇条書きで書き出すことは、おそらく多くの方が実践されていると思います。本トピックはさらにそれを進めて、具体的にどの段階まで箇条書きで書き進めるべきかを説明しています。
具体的には、「2-8 パラグラフ・ライティング」で説明した「パラグラフ・ライティング」を意識し、各段落(パラグラフ)のトピックセンテンスすなわち第一文が、箇条書きの主項目として書かれている、という段階を目指すべきです。そして、箇条書きの段階で納得いくまで構成を練るべきです。
実際、本書の草稿はこのやり方で書かれています。下図はその箇条書き段階のものです。
箇条書きがよいのは、書くのが簡単で、編集するのも簡単、そしてこれが最重要ですが、捨てるのも簡単、ということです。「4-3 何度も書く」で、文章を書き直すことをためらうな、ということを説いていますが、文章は一度書いてしまうと、それをまるまる捨てて書き直すのはちょっと惜しい気がするものです。箇条書きならその点、捨てるのにさほど抵抗はありません。ためらわず何度も書き直すためにも、箇条書きを有効活用してください。